事務職への転職を希望する人からは、社員の採用や管理を行って企業の活動を支える総務や人事職が人気があります。

そんな総務・人事職ですが実際の仕事内容は幅広く、企業によってに異なるようです。

企業の中枢を担う総務・人事職は一般事務や営業事務に比べると、そもそもの募集枠が少ない印象がありますが、果たしてどのような企業が募集しているのでしょうか。

今回は総務・人事職にスポットを当てながら、宮城県仙台市の転職事情について紹介します。

1.総務・人事職の年収事情

事務職に分類される総務・人事職ですが、他の事務職と比較したときに年収はどのように変わってくるのでしょうか。

人事は年収もやや高め

マイナビエージェントの調査によると、事務職全体の平均年収は約350万円。

総務職の平均年収は約380万円でさほど他の事務職と変わりませんが、人事職の平均は約480万円で、平均を大幅に上回っています。

「社内の人事異動の決定」という重要な役割を担う人事部には、ベテラン社員が配属される傾向があり、平均年齢が高めであることが理由として挙げられます。

正社員以外にも派遣社員などの非正規雇用者も多い総務とは異なり、人事部は社内事情を熟知した正社員で構成されやすい点も、高年収の理由のひとつです。

総務・人事職から転職する人も多い

総務・人事職は営業職のようにわかりやすい実績を残しづらく、管理職の数も限られているため、年齢を重ねながら昇進していくケースがほとんどです。

そのためやりがいを感じにくく、目標意識が高い人はキャリアアップを目指して転職する傾向にあります。

やりがいだけではなく給与や福利厚生など、よりよい待遇を求めて転職する人も少なくありません。

東北地方で転職するなら大企業が集まる仙台・宮城がおすすめ

東北地方最大の都市である仙台市には、多くの優良企業や大企業が本社を構えています。

総務職や人事職のほとんどは本社・本店に部署を置いているため、転職先を探していくなかでは希望の求人の勤務地が仙台に集中してくるはずです。

仙台市が位置する宮城県は、毎年厚生労働省が行っている「賃金構造基本統計調査」で東北圏内で唯一平均年収が全国平均を上回っています。

地域密着型の企業も多く、地元志向の転職志望者からも人気があります。

そんな仙台は東北圏内でキャリアアップを目指せる魅力的な街といえるでしょう。

2.仙台・宮城で総務、人事職を募集しているおすすめ企業5選

宮城県内で現在総務・人事職を募集している、代表的な5つの企業を紹介します。

（1）サトー商会

業務用食品の卸売会社であるサトー商会は、70年以上の歴史を持つ企業でジャスダックにも上場しています。

東北各地だけではなく、北関東エリアにも出店範囲を広げているのが特徴です。

現在は、給与計算などを担当する人事労務職を募集しています。

本社の所在地：仙台市宮城野区 業種：卸売業 従業員：868人

URL：http://www.satoh-web.co.jp/

（2）東洋ワークセキュリティ

東北地方を中心に全国39営業所を展開している東洋ワークセキュリティは、警備サービスの提供を行っている企業です。

現在は総合職として営業や警備の仕事以外にも、新入社員やアルバイトの教育担当やシフトや労務を管理する人事職や総務職を募集しています。

本社の所在地：仙台市青葉区 業種：総合セキュリティ・建物サービス事業 従業員：2,300人

URL：https://www.tw-s.co.jp/

（3）フコク資材

フコク資材は東日本大震災からの本格的な復興における資材販売を行っています。

創業6年のまだ新しい会社ですが、平成31年には福井に営業所を設立し、活気のある企業です。

中途採用としては事務職を募集していて、採用後は仙台の本社で働くことになります。

本社の所在地：仙台市青葉区 業種：資材業 従業員：40人

公式URL：http://fukoku-shizai.co.jp/index.html

（4）ヨシムラ

廃電線、非鉄金属スクラップ、鉄スクラップ、自動車等のリサイクル事業を通じて健全な循環型社会づくりに貢献しているヨシムラ。

現在はみやぎ自動車リサイクルセンターで総務全般を担う担当者を募集しています。

本社の所在地：岩手県一関市 業種：リサイクル業 従業員：80人

URL：https://recruit.jobcan.jp/yoshimura

（5）住友不動産販売

住友不動産販売は全国に支社を展開する大手企業で、一般的な不動産の他にも投資用不動産等も取り扱っています。

現在は、全国の各エリアで営業職だけではなく庶務を担当する総務職の募集をかけています。

本社の所在地：東京都新宿区 業種：不動産業 従業員：3,190人

URL：https://www.stepon.co.jp/

3.総務・人事職の仕事内容

総務職と人事職それぞれの仕事内容は、多岐にわたります。

ここではその中でも代表的な仕事内容を紹介していきます。

総務職

専用の部署がなくても、会社を運営する上で必要な業務を行っているのが総務職です。

一般的には他の部署が担当している業務を任されることもあります。

庶務

来客を応接室に通したり、かかってきた電話に出て応対したりする庶務業務は総務の日常的な仕事です。

また、社内の備品を管理したり、社内イベントを実施したりと定期的に行う仕事もあります。

一般事務に相当する伝票整理や資料作成などを任されることもあり、これらの細かい仕事はまとめて庶務と呼ばれています。

秘書

多忙な上席者や会社の役員に代わって電話応対をしたり、スケジュールを管理したりするのが秘書の仕事です。

役員に同行して顧客回りをすることもあり、総務職のなかでは比較的人と触れ合うことの多い仕事と言えるでしょう。

女性が多いイメージですが、男性秘書も少なからず存在します。

企業のトップと触れ合う機会の多い秘書の仕事はやりがいのある、大変魅力的な仕事です。

人事職

その名の通り、社内の人事全般を行うのが人事職の主な仕事です。

企業の運営にかかわって、サポートを行う人事職は会社の要といっても過言ではありません。

人材の採用・配置

人材の採用活動は求人票を出すところから始まり、書類選考、面接、内定通知までと一連の流れがありますが、これらはすべて人事が行っています。

また、採用した人材や自社の従業員の適切な部署への配置を考えることも人事の大切な仕事です。

ときには新しい部門を設立することもあります。

教育・研修

研修プログラムを組んで社員に実施するのは、人事職の重要な仕事です。

外部講師を招くときには適役の講師を探して依頼をかけ、遠方から来てもらう場合は交通手段やホテルの予約をすることがあります。

研修が滞りなく進むようにサポートすることも人事職の仕事です。

労務

人事職が従業員の社会保険手続や勤怠管理、給与計算、福利厚生業務など、従業員が生活するうえで欠かせない手続きや作業を代行することもあります。

4.未経験でも仙台で総務・人事職に転職できるの？

総務職や人事職の転職市場では、経験者が優遇されることがないとは言えません。

しかし、同じ事務職でも経理職のように専門的な知識がさほど必要ではない総務・人事職は、未経験でも受け入れてもらえる可能性が比較的高いものです。

また、企業の人手不足が叫ばれている昨今、未経験者を歓迎している企業も決して少なくありません。

転職しようかどうか悩んでいる人にとって、まさに今はベストタイミングといえるでしょう。

総務・人事職に必要な資質は主に3つ

人に携わる機会が多い総務・人事職はスキルや資格よりも、どちらかと言えば人間的な資質が求められる仕事です。

総務・人事職のいずれも従業員のプライベートな情報を取り扱う機会が多いので、口の堅い人が求められます。

昨今は個人情報の管理が厳しくなっているので、意識を高く持ってコンプライアンスを守ろうとする責任感も重要です。

また、総務・人事職ともに地味な作業が多い印象がありますが、実は会社の運営に直結する、重要な仕事を任されがちな職種でもあります。

「会社をよくしたい」と高い目標意識を持ち、社内外の人と積極的に関わりながらサポートできる人は、総務や人事職が合っているのかもしれません。

5.まとめ

総務や人事職は一見、どの職場でも同じ仕事のように見えるかもしれません。

しかし、会社の規模や方針によって、割り振られる部署や仕事が大きく異なるため、環境への適応能力が求められる職種です。

未経験者OKの企業も少なくありませんが、そのような企業には応募者が集中する傾向にあるため、より万全の準備をして、転職活動に臨む姿勢が求められます。

優良企業や有名な大企業であればなおさらです。

総務・人事職への転職を希望している方は、競争倍率の高い優良企業への内定を勝ち取るために、転職エージェントを利用してみることがおすすめ。

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