年代別ノウハウ | 2022.01.28 Fri

東北がねらい目?今こそ本気で考えたい50代からの転職

この記事を書いた人

コンサルタント

大阪 太祐

東京の大手不動産でリテール営業を経験。30歳を節目に故郷の東北へUターンし、地元の転職支援会社へ入社。主に20~30代の若い人材のキャリアカウンセリングや、転職活動サポートを担当している。趣味はライブ鑑賞とスノーボード。

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ひと昔前は、50代というと仕事のリタイアを意識し始めるタイミングでした。しかし高齢化が進む現在の日本では、老後資金を確保するために「定年以降もまだまだ働きたい」「働かなければならない」と考える50代が多く存在するようです。

仕事に意欲的な50代がいる一方で、生産性は低いのに給与だけは高いという50代も多く、リストラに踏み切る企業が少なくはありません。

これから50代を迎える人は、どのような道を模索すべきなのでしょうか。今回は50代の意識や転職事情を紹介します。

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1.企業における50代の立ち位置

50代の平均年収やリストラ事情から、社内における50代の立ち位置をひも解いていきましょう。

世代別の年収では50代が断トツ

DODAの調査によると、2015年における50代全体の平均年収は708万円で、各年代の中では断トツです。

20代の平均年収は300万円台、30代の平均は400万円台であることから、50代の人件費がいかに企業の負担になっているのかがわかります。

アンケートに回答した50代のうち2割は1,000万円以上の高年収を得ていることがわかっています。

早期退職を募る大手企業が続出

この10年間でメガバンクや全日空、日本IBMなどの大手企業が続々とリストラを敢行しています。リストラの対象となっているのは現在50代前後のいわゆる「バブル世代」です。

バブル期に大量採用した人材の人件費が企業の負担になっているため、50代は早期退職のターゲットになりやすい世代といえるでしょう。

退職金の上乗せや転職先の支援をすることで、早期退職を促す企業も増えているようです。

2020年に開催される東京オリンピック以降は景気の後退が予想されているため、バブル世代のリストラがさらに進むのではないかとささやかれています。

50代の意欲の育成が企業の課題

企業が50代をリストラの対象にする理由は、人件費だけではありません。仕事への意欲を失っている50代の社員を切る企業もあります。

長年培った知識と経験を活かして戦力となってくれるような50代社員の育成は、現在の日本企業の課題です。しかし、グラフからは50代社員の活用を意識した評価制度を導入している企業はまだまだ多くないことが読み取れます。

2.50代が見据える将来

50代を迎える人たちは、仕事や今後の人生についてどのように考えているのでしょうか。

将来を不安に感じる50代が多数

日本マンパワーの調査によると、定年までの将来の見通しについて「明るい・やや明るい」と答えている人はわずか18%。

定年後の将来の見通しが「明るい・やや明るい」と回答した50代はさらに少なく15%程度にとどまっています。

将来を不安に感じている50代が圧倒的に多いようです。

定年後も働く意欲がある人多数

定年後も働きたいと考えている人は57%で、働くことに前向きな50代が約6割を占める結果になりました。

そのうち、今の組織で働きたいと考えている人は半数以上。この年齢で職を変えたくないと考える50代が多いようです。

3.「第四新卒」の事情

昨年登場した新語「第四新卒」を参考に、50代の転職事情を紹介します。

第四新卒とは

「第四新卒」は、医薬品メーカーである森下仁丹が2017年に実施した中途採用の名称で、主に40~50代の人材のことを指します。「社会人として十分なキャリアを積み、今もなお、仕事に意欲的な人材を性別・年齢問わず採用する」という森下仁丹の方向性は、中高年の新しい働き方として注目を集めました。

第四新卒のハードルは高い

森下仁丹が実施した第四新卒採用には、2,200名もの応募者が殺到しました。仕事内容が営業や企画などのマネージャー職であったことから、管理職経験のある50代からの応募が多かったようです。

しかし、応募者2,200名のうち、実際に採用されたのはわずか10名。倍率220倍と、第四新卒の転職は簡単ではないことがうかがえます。

第四新卒のねらい目は東北地方

第四新卒はハードルが高いと見る向きもありますが、現在の日本は慢性的な人材不足なためチャンスはあります。

ねらい目は東北地方。企業の後継者不足問題が顕著で、64.6%の企業が後継者不在の状況なため、後継者となりうる中高年の人材を求めている企業は少なくはありません。

役員やマネージャーといったハイクラスの人材を求める求人も多く出ているため、キャリアチェンジに適したエリアといえるでしょう。

4 .まとめ

50代社員がこれまで培ってきたスキルや知識は貴重な財産です。それを活かすことなく、リストラに巻き込まれ、あえなくフェードアウト……というのはあまりに虚しいもの。

今の状況に危機感を覚えている人は、思い切ってキャリアチェンジを考えてみるのもひとつの手といえるでしょう。

とはいえ、50代の転職はなかなか厳しいというのも事実。転職活動に失敗することがないように、頼りになる転職エージェントに相談してみるのも1つの手です。きっと転職のヒントを見つけられるでしょう。

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東京の大手不動産でリテール営業を経験。30歳を節目に故郷の東北へUターンし、地元の転職支援会社へ入社。主に20~30代の若い人材のキャリアカウンセリングや、転職活動サポートを担当している。趣味はライブ鑑賞とスノーボード。

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