地域の暮らし | 2022.03.18 Fri

仙台市へ移住するメリット・デメリットとは?転職市場や支援制度も紹介

この記事を書いた人

コンサルタント

千葉 公介

首都圏のベンチャー証券会社、投資会社でヒト・モノ・カネの流れや企業経営について学ぶ。「生まれ故郷である東北の活性化に貢献したい」という想いをきっかけに、東北の転職支援会社に入社。趣味は車(特にF1)。

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仙台市への移住を考えている方にとって、「暮らしやすさ」や「転職事情」は、気になるポイントではないでしょうか。
仙台市は、晴天の日が多く物価が安いこともあり、非常に生活しやすいというメリットがあります。

また、仕事面では有効求人倍率が高く大手企業が拠点を構えているため、安定した転職も可能です。

本記事では、上記以外にもたくさんあるメリットと合わせて、移住する際に押さえておきたいデメリットも紹介します。
仙台市に移住・転職を考えている方にリアルな生活情報をお届けするので、ぜひ参考にしてみてください。

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1.仙台市に移住する5つのメリット

仙台市へ移住するメリットは多くありますが、そのなかでも本記事では次の5つをピックアップして紹介します。

  • 平均気温は低いものの、晴天の日が多い
  • 子育てしやすい環境が整っている
  • 都心に比べて物価が安い
  • 平均通勤時間が都心に比べ短い
  • 有効求人倍率が高く仕事を見つけやすい

移住をする大きな決め手となる暮らしやすさや、仕事情報を詳しく解説していきます。

メリット①平均気温は低いものの、晴天の日が多い

仙台市の年間平均気温は13.6℃(全国平均16.2℃)で、全国41位。

夏になると太平洋からの海風の影響を受ける仙台市は、平均気温が低い傾向にあります。

全国的に見れば冷涼な地域ですが、年間を通じて晴天の日が多く、東北地方の中では温暖な地域といえるでしょう。

また、年間降水量は1,183mm(全国平均1,624mm)で、全国34位。

晴天の日が多いことに加えて、東北地方の県庁所在地の中では最も積雪量が少ないという点も移住しやすいポイントといえそうです。

意外と少ない真夏日と真冬日

引用元:仙台市「仙台市企業進出ガイドhttp://www.city.sendai.jp/invest/miryoku/sendai_life.html

仙台市が作成した「気象庁統計資料」によると、仙台市の真夏日と真冬日の合計は35日。

年間を通して、真夏日は34.2日と1カ月強あるのに対して、東北地方にもかかわらず真冬日は1日もありません。

仙台市は過剰に暑くも寒くもなく、快適に過ごせるため移住しやすい地域といえるでしょう。

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メリット②子育てがしやすい環境が整っている

仙台市は子育て支援制度が充実しており、移住後も安心して子供を育てられる環境が整っています。

妊娠期から出産、子育て中に至るまで一貫して支援を行っているため、どんな状況でもさまざまな恩恵を受けられるのです。

子育て環境が整っている仙台市の支援制度や、教育環境などを詳しくみていきましょう。

仙台市は子供と楽しめるスポットが豊富

仙台市は豊かな自然に恵まれ、気候も穏やか。

動物園、水族館、公園、レジャー施設、温泉、海水浴場、スキー場など、1年を通して子どもと一緒に楽しめる観光スポットがたくさんあり、充実した休日を過ごせるのが仙台の魅力です。

待機児童が少なく共働き家庭でも安心

仙台市内には、保育施設(保育所・認定こども園・家庭的保育事業・小規模保育事業・事業所内保育事業)が410カ所開設されています。

仙台市によると、2021年4月1日時点の待機児童は44人でした。

一方、同時期の東京都内の保育所等利用待機児童数は969人(内、待機児童数最多の杉並区は743人)で、待機児童がいる市区町村は36自治体に上りました。

仙台市は東京に比べると待機児童が少なく、移住後の保育面での心配は少ないといえるでしょう。

子供の進学先も充実

仙台市内には小学校120校、中学校53校全日制・定時制高等学校21校のほか、10もの大学があります。

また、専門学校や予備校なども多い地域なので、学習面や将来のキャリアについても心配ないでしょう。

仙台市が仕事と子育ての両立をサポート

宮城県では、2012年8月の子ども・子育て関連3法成立に伴い、「質の高い幼児教育」「保育量の確保・拡大」「保育・教育の質的改善」「地域の子育て支援の充実」などの実現に向けた、「子ども・子育て支援新制度」の取り組みが2015年4月から始まっています。

仙台市でも子育て支援のニーズを把握し、保育所施設の計画的整備などの取り組みに努めています。

また、2020年に、仙台市独自の行動計画である「仙台市すこやか子育てプラン2020」を策定。

この制度は2020年度から2024年度までの5年間を計画期間と定め、幼児期の教育や地域における子育て支援を中心に、子どもの健やかな成長と子育て支援に関する施策を体系的に行うとしています。

メリット③家賃の相場は東京の半分以下

引用元:仙台市「仙台市企業進出ガイド」http://www.city.sendai.jp/invest/miryoku/sendai_life.html

仙台市の家賃の相場は、どの間取りでも東京23区平均の半値以下。

その差は間取りが広いほど顕著に見られ、家賃はそのままで広い部屋を借りるという選択も可能なため、移住しやすいエリアだといえます。

メリット④平均通勤時間が短い

引用元:仙台市「仙台市企業進出ガイド」http://www.city.sendai.jp/invest/miryoku/sendai_life.html

東京都23区の面積は619㎢、仙台市の面積は785.8㎢。仙台市の方が広いものの、平均通勤時間は東京よりも15分以上短いことがグラフから読み取れます。

通勤に比較的時間がかからないため、移住することで通勤時のストレス解消も期待できます。

この調査は2013年に行われていますが、2015年12月に地下鉄東西線が開通したため、現在はさらに通勤時間が短縮化されているかもしれません。

メリット⑤有効求人倍率が高く仕事を見つけやすい

厚生労働省が発表した2021年12月の「有効求人倍率」では、全国平均が1.16であるのに対し、宮城県は1.26と平均を上回っています。

近年の景況感の高まりも相まって、求人数はさらに増加しているため、移住の際に職に困る心配もなさそうです。

2.仙台市に移住する2つのデメリット

仙台市は多くの魅力があるものの、少なからずデメリットも存在します。

移住後に大きなデメリットを知ってしまい後悔することがないよう、2つのデメリットを押さえておきましょう。

  • デメリット①最低賃金が低め
  • デメリット②車がないと移動に不便な面も

それぞれ詳しく解説していきます。

デメリット①最低賃金が低め

厚生労働省が発表した「令和3年度地域別最低賃金改定状況」によると、宮城県の最低賃金は853円で全国31位でした。

全国平均の930円と比べると約100円ほど安い計算になりますが、仙台市は物価が低いという特徴もあるため、賃金バランスに関しては大きな問題ではないといえるでしょう。

デメリット②車がないと移動に不便な面も

仙台市の中でも都心部へ移住を検討している方は問題ありませんが、郊外への移住を検討している方は、車がないと移動に不便さを感じるかもしれません。

特に、東京や大阪などの公共交通機関が整備されている地域から移住する場合、電車やバスの本数が少なかったり、最寄駅が遠かったりする可能性も十分にあります。

移住する際は周辺環境のリサーチをしっかりと行い、必要であれば車の購入を検討しましょう。

3.仙台市の物価事情

仙台市で転職を希望している人は、平均所得や物価事情も把握しておきましょう。

他の都市とどの程度の差があるのでしょうか。

仙台市の平均所得は337万円程度

2019年に厚生労働省が行った「賃金構造基本統計調査」によると、宮城県の平均年収は約463.9万円でした。

平均月収は約31万円で、ボーナスの平均額は約80万円とされています。

47都道府県のなかでは18位ですが、東北6県の中ではトップなため、東北の中ではかなり住みやすい・移住しやすい街であることが分かります。

同調査では、2019年の仙台市の平均所得は約337万円で、全市町村中173位にランクイン。宮城県内ではもっとも高い数字です。

物価水準は中枢都市の中でも低め

出典:仙台市「仙台市企業進出ガイド」http://www.city.sendai.jp/invest/miryoku/sendai_life.html

総務省がまとめた「2020年平均消費者物価地域差指数」によると、仙台市の物価指数は99.4で県庁所在地のうち、19番目。また、もっとも物価指数が高かったのは東京都でした。

調査の対象となった主要都市の平均が100なので、仙台市の物価はやや低いと言えるでしょう。

物価が安いため、転職で多少年収が下がってしまっても生活水準を落とさずに生活できそうです。

4.仙台市の産業と就職事情

転職希望者にとって仙台市の産業や企業の充実度は気になるところです。

それぞれの事情を調査してみました。

仙台市は第三次産業が8割

引用元:「宮城県経済の特徴と発展の方向性」https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/37236.pdf

産業分類には、農・水産業の第一次産業と製造・建設・電気・ガス業などの第二次産業、そして無形のものを扱う第三次産業の3種があります。

宮城県では第三次産業の割合が圧倒的に高く、全国平均を上回っています。

第三次産業が占める約8割の中でもサービス業や小売業の割合が高く、商業都市としての色彩が強いといえるでしょう。

上場企業数は全国で19位

宮城県には21社の上場企業があり、東北で見ると1番多い数字となっています。

多くの仙台市民のメインバンクである七十七銀行や東北電力など、仙台市に本社を構える有名企業が目立ちますが、メーカーやITなど業種も豊富です。

5.仙台市に移住すると支援金がもらえるって本当?

仙台市では、移住者に向けた支援金制度を実施しています。

受け取り方法や対象となる条件などが異なるので、移住を検討している方向けに詳しく解説します。

個人向け移住支援金の交付額や対象者

仙台市へ移住をし、かつ一定の条件を満たした方には、以下の支援金が交付されます。

  • 単身で移住した場合:60万円
  • 世帯で移住した場合:100万円

対象者は東京23区に在住していた方もしくは、東京圏(埼玉県、千葉県、神奈川県)に在住しており、仙台市へ移住してきた方です。

その他にも複数の条件があるため、興味のある方は「仙台市移住支援ページ」をご確認ください。

※令和3年分の申請受付は終了。令和4年分に関しては準備が整い次第掲載

6.仙台市は気候が穏やかで移住しやすい、住みやすい街

ここまでの内容をまとめると、仙台は移住しやすく住みやすい街だといえます。

  • 比較的、気候が穏やか
  • 都市部に比べ物価が安く、平均所得が高い
  • 交通網が整っており、通勤ラッシュの心配も少ない
  • 上場企業数が多く、安定した企業が多い
  • 子育てがしやすい

仙台市は東北地方の中でも比較的穏やかな気候なため、雪や猛暑に悩まされる心配はほとんどないでしょう。

また、東北最大の都市であるため、住みやすさ・移住しやすさについても問題ありません。

7.仙台に特化した転職エージェントで仕事探しも安心

肝心な転職先ですが、有効求人倍率が比較的高い仙台市であれば、自分の条件に合う企業を見つけられるかもしれません。

仙台で転職先を探すときには、仙台に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。

仙台市の環境と転職市場を熟知した地元の転職エージェントであれば、大手転職エージェントには掲載されない「非公開独占求人」を紹介してくれるでしょう。

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仙台市への移住をお考えの方は「宮城県仙台市で暮らしたい人必見!移住がおすすめな5つの理由」記事もご参考ください。

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