履歴書・職務経歴書 | 2024.02.19 Mon

【項目別】プロ直伝!転職で受かる履歴書の書き方をポイントや例文と共に徹底解説!

この記事を書いた人

コンサルタント

大西 理

医療系商社で基幹病院を担当し、医師や経営・管理部門、各メーカーとの関係構築に努める。東北に貢献したいと考え、地元の人材紹介業へキャリアチェンジ。日夜、転職希望者と企業の最高の出会いを追及している。趣味はボルダリングとダーツ。

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履歴書にはさまざまな項目がありますが、一つひとつミスがないように記入したいですよね。

だからといって、項目ごとにいちいち調べながら作成していたら日が暮れてしまいます。

そこで今回は、履歴書の書き方が一目でわかるように、ルールとポイントをまとめました
項目別に書き方を解説しているのでぜひ参考にしてください。

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1.受かる履歴書の基本情報の書き方とは

受かる履歴書の基本情報の書き方

JIS規格の履歴書では日付にはじまり、氏名・年齢・住所・電話番号・メールアドレスで構成されています。

「わかりきっていることだから」と油断すると、失敗するので落ち着いて記入しましょう。

具体的には下記を本章では紹介します。

  • 「日付け」は郵送日か提出日を記入する
  • 指名の「ふりがな」「フリガナ」に注意する
  • 生年月日・年齢・性別はありのままを記載する
  • 記載する住所・電話番号・メールアドレスに注意する
  • 印鑑を持参する
  • 身だしなみを整えた写真を添付する

順に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「日付け」は郵送日か提出日を記入する

日付は履歴書を郵送する日か、提出する日を記入します。記入した日ではないので、間違えないようにしましょう。

また、書き忘れが多い項目なので最後のチェックも忘れずに。

氏名の「ふりがな」「フリガナ」に注意する

できるだけ大きく、丁寧に書きましょう。

ふりがなは、「ふりがな」と書かれている場合はひらがな、「フリガナ」の場合はカタカナで書くのがルールです。

生年月日・年齢・性別はありのままを記載する

生年月日は偽らないようにしましょう。

提出する日が誕生日であれば、年齢もしっかり変更しなければなりません。

性別は戸籍上の性別を記入しましょう。

記載する住所・電話番号・メールアドレスに注意する

住所は公的書類に記載されている正式住所を書きましょう。

番地や建物名の省略はNGです。また、電話番号やメールアドレスは、使用頻度の高いものを記入しましょう。

印鑑を持参する

JIS規格の履歴書にはありませんが、押印欄がある履歴書も存在します。

もちろんシャチハタはNG。認め印を使用するのが一般的です。

かすれや欠けを防ぐために、あらかじめ印鑑についたゴミを取り払ってから押印マットを使用してゆっくり丁寧に押しましょう。

身だしなみを整えた写真を添付する

書類選考の際に履歴書の証明写真は、採用担当者から見た応募者の印象に大きく影響します。

スーツの襟元やネクタイの乱れなど、ちょっとしたことでだらしない印象を与えてしまいます。

写真の撮り方によっては写真全体が暗い印象を持たれてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

また、写真を撮る際は以下の身だしなみチェックシートを活用しましょう。

チェック項目 チェック
スーツは黒やグレーなど落ち着いた色を着用している  
スーツにしわやヨレがなく、サイズが身体に合っている  
清潔感のあるシャツで、襟のボタンがきちんと留まっている  
髪型は寝癖や過度なセットがなく、整っている  
前髪が目にかかっていない  
(女性)髪が襟元を隠していない  
(女性)メイクは派手でないナチュラルなもの  
(男性)ネクタイがきちんと結んであり、曲がっていない  
アクセサリーを身につけていない  
目線や顔は正面を向いている  
猫背にならずに、背筋が伸びている  
左右の肩の高さが整い、体が傾いていない  

少しでも採用担当者からの評価を上げるためにも、上記の身だしなみチェックシートを活用しましょう。

2.学歴・職歴の書き方

学歴・職歴の書き方

基本情報が完成したら次は学歴・職歴です。

学歴は最終学歴の1つ前から記入する

学歴は最終学歴の1つ前から記入する

1行目は「学歴」と記入し、学歴は2行目から書き始めます。
学歴は原則、最終学歴の1つ前から記入します。
最終学歴が大学ならば、高校入学から、最終学歴が高校であれば、中学校入学から記入しましょう

学歴・職歴に共通しますが、学校名・企業名は省略せずに必ず正式名称で書きます。
例えば、「××高校」ではなく「〇〇県立××高校」、「〇〇」ではなく「〇〇株式会社」が正式です。

大学は学部だけでなく、学科や専攻・コースも忘れずに書きましょう。

職歴は実績も記載する

職歴は実績も記載する

まずは、学歴と1行空けて「職歴」と記入します。

職歴には企業名だけではなく、業種や従業員数、簡単な仕事内容についても触れるのが一般的。応募企業に関係する業務内容は、積極的にアピールすると効果的です。
異動歴がある人は、異動年月と部署名もあわせて書きましょう。

最終行には「現在に至る」。その下の行には右寄せで「以上」と記します。

3.免許・資格の書き方

免許・資格の書き方

履歴書には「免許→資格」の順番で、取得した順に書きましょう

「普通運転免許」は「普通自動車第一種免許」など、正式名称を使います。

4.志望動機の書き方

志望動機の書き方

性格や仕事観が出やすい志望動機は、履歴書の中でもっとも重要な項目といっても過言ではありません。

個性を出しつつ好印象を与えられる文章を目指しましょう。

敬語を使って200文字程度で書く

志望動機は長すぎても短すぎても印象がよくありません。
200文字を目安に、簡潔に読みやすくまとめるのがコツです。

「~である」調ではなく、「ですます調」にして、正しい敬語を使いましょう。

過去と未来を織り交ぜて書く

ただ、「〇〇がやってみたいです。」と書くだけでは、説得力がありません。

「〇〇という経験から、××をしてみたいと思い、御社では△△に携わりたい」と、過去の経験と現在の思い、そして将来の展望の順で書くと、意志が伝わりやすいです。

志望動機テンプレを使って書く

志望動機はテンプレを利用して書くのがおすすめです。パターンとしては下記が挙げられます。

【パターン1】

〇〇業界で、〇年間〇〇を経験しました。このときに培った〇〇のスキルは、御社の××で活かせると考えています。〇〇の経験はありませんが、新しいことには積極的に取り組む所存です。何卒よろしくお願いいたします。

【パターン2】

〇〇の実務に携わりたいと考えています。〇〇に関わることで、将来的には幅広い知識を身につけ、スキルを高められると考えています。得意の〇〇を活かして、御社のお役に立ちたいと考えています。

上記のようなテンプレートを使用して志望動機をかければ、企業に伝わりやすくなるでしょう。

5.自己PRの書き方

履歴書によってはない場合もありますが、自己PR欄も、志望動機同様に個性が出る箇所です。

端的、かつ自分を最大限にアピールできる文章を目指しましょう。

敬語を使って250文字程度で書く

自己PR欄でも敬語を使いましょう。
200~250文字程度にまとめると、人事担当者も読みやすいです。

ただ、自分のスキルをアピールするのではなく、それを応募先企業でどうやって活かすのかを考えましょう。

免許や資格だけではなく、コミュニケーション能力など数字で測れないものも立派なスキルです。
過去の経験をもとに、自分のスキルをアピールしてください。

自己PRが思いつかない人へ、アピールポイントを探して書く

自己PRを書く際、まずは自分自身のアピールポイントを見つけることが重要です。自分の強みや得意なこと、経験やスキルなど、他の人とは異なる特徴を持っている部分を見つけましょう。

例えば、仕事での成果や業績、プロジェクトでのリーダーシップ、チームワークやコミュニケーション能力など、自分が得意とする分野や経験を振り返ってみてください。

また、自己PRを書く際には、具体的な事例や数字を交えることも大切です。「過去にプロジェクトをリードし、売上を10%増加させた」といった具体的な成果を挙げることで、自分の実績をより具体的にアピールできます。

さらに、自己PRでは自分の目標をアピールすることも重要です。自分がどのようなキャリアパスを描いているのか、どのような成長を目指しているのかを明確に伝えましょう。これにより、自己PRを読んだ人が将来の展望や意欲を感じられます。

自己PRテンプレを使って書く

【パターン1】

私の強みは〇〇と××にあります。かつては××を経験し、継続する中で〇〇を養うことができました。その結果、××に成功しました。

【パターン2】

前職では、〇〇のスキルを活かして××に携わっていました。〇〇を駆使した商品販促を行った結果、年間の売り上げが〇%アップしました。また、△△の改善にも成功しました。

職種別自己PRのポイント、回答例文サンプル

それでは、職種別自己PRのポイントをご紹介します。自己PRは、転職や就職活動において非常に重要な要素です。職種によって求められるスキルや経験は異なるため、自己PRのポイントも異なってきます。

本記事では、以下の5つの職種の自己PRのポイント、例文を紹介します。

  • 営業職の場合
  • 事務職の場合
  • 技術職の場合
  • 未経験職に転職の場合
  • 同職種に転職の場合

自己PRは、自分の強みや経験を適切にアピールすることが重要です。求められるポイントを押さえつつ、具体的な実績や経験を交えて自己PRを行うことで、転職や就職活動での競争力を高められます。これから紹介する自己PRのポイントを押さえて、自分の魅力をアピールしてください。

営業職の場合

営業職では、コミュニケーション能力や交渉力が重要です。自己PRでは、これらのスキルを強調することがポイントです。

例えば、「積極的なコミュニケーション能力を活かし、お客様のニーズに合わせた提案を行い、売上を拡大しました」といった具体的な実績を挙げると効果的でしょう。

事務職の場合

事務職では、コミュニケーション能力や組織力が求められます。自己PRでは、これらのスキルをアピールすることが重要です。

例えば、「スムーズな業務遂行のために、的確なコミュニケーションを図り、効率的なスケジュール管理を行いました」といった具体的な実績を挙げることが効果的です。

技術職の場合

技術職では、専門知識や技術力が求められます。自己PRでは、これらのスキルをアピールすることが重要です。

例えば、「プログラミング言語の知識を活かし、新しいシステムの開発に携わり、効率化を実現しました」といった具体的な実績を挙げることが効果的です。

未経験職に転職の場合

未経験職では、未経験職に転職するために自主的に学習やスキル習得に取り組んでいることや過去の職務経験、趣味などから得たスキルや経験をアピールするのが重要です。

例えば「新しい環境に飛び込むことに積極的で、自己啓発のために積極的に勉強しています」、「顧客対応の経験を活かし、お客様との円滑なコミュニケーションを図ることが得意です」といったように、未経験職に転職することで得られるメリットや貢献意欲もアピールすることが大切です。

同職種に転職の場合

同職種では、自己PRの重要性を理解し、自分の強みや価値を明確に伝えることが求められます。

例えば、「私は同職種での経験を積んできたことで、業界における知識やノウハウを熟知しています。これまでの経験を通じて培ったスキルを活かし、新しいチームに貢献したいと考えています」のように同職種で働いていたからこその強みをアピールすると良いでしょう。

自身の経験やスキル、成長意欲や学習能力、コミュニケーション能力、そして熱意や情熱をアピールすることで、同職種に転職するための自己PRを成功させましょう。

6.通勤手段・配偶者の有無・健康状態の書き方

通勤手段・配偶者の有無・健康状態の書き方

通勤手段はより具体的に書く

通勤手段とともに、最寄り駅から自宅までの距離も合わせて書くようにしましょう。マイカー通勤希望の場合は、その旨も触れてください。

配偶者の有無は嘘、偽りなく書く

配偶者は「有・無」の二択になっているので、わかりやすく丸で囲みましょう。

扶養家族数は条件をしっかり確認して書く

履歴書を作成する際は、特に扶養家族数について条件をしっかり確認して書くことが重要です。

例えば、配偶者の有無や年齢制限、扶養義務の有無など、企業によって異なる条件が存在する場合があります。これらの条件を把握し、正確な情報を提供することで、自身の状況を明確に伝えられます。

また、扶養家族数の記載においては、誤解を招かないように注意が必要です。例えば、配偶者との関係が事実上の別居状態である場合や、配偶者が他の家族を扶養している場合など、実際の家族構成と異なる場合があります。このような場合には、正確な事実を記載することが求められます。

健康状態には文章を添えて書く

健康状態について問う項目がある場合、健康に問題がない場合は「良好」と記入するのが一般的です。
文章で記入した方がより丁寧な印象を与えられます。

「ここ〇年間、会社を休んだことがない」など具体的なエピソードを交えて、アピールすると効果的です。
持病がある人は、本当のことを書いた上で、「業務をする上で支障がない」という一文を添えましょう。

7.本人希望欄の書き方

本人希望欄の書き方

JIS既定の履歴書にある、本人希望欄は会社とのすり合わせを行う大切な箇所です。
記入する際は間違いがないかよく確認してから書きましょう。

趣味・特技は仕事に活かせるものを

たとえ本当のことだとしても、趣味に「昼寝」や「ゲーム」を挙げるとグータラな印象になります。

仕事に活かせるものだけを書くようにしましょう。

8.履歴書作成の最終チェックは忘れずに行う

ここまで履歴書の基本情報や書き方について解説してきましたが、送付する際は漏れがないよう、以下のポイントをしっかり確認しましょう。

  • 履歴書の最終チェックリスト
  • 履歴書の送り方

これから解説する内容を理解し、履歴書で後悔しないようにしましょう。

履歴書の最終チェックリスト

完成後の履歴書は、封筒に入れる前に最終確認をしましょう。

チェック項目 チェック
黒色ペンで記入しているか  
太すぎるペンで書かれていないか  
誤字・脱字はないか  
丁寧に書かれているか  
ふりがなの記入漏れはないか  
空欄がなく記入しているか  
写真はズレ・傾きなく貼り付けているか  
写真の裏側に氏名と撮影日を記入したか  
修正液や訂正印・二重線で書き間違いの訂正をしていないか  
印鑑は正しい位置にかけ、にじみなく捺印しているか  
住所・学校名・会社名・資格名は正式名称で記入したか  
入学・卒業・入社・退社年度、月に誤りはないか  
面接要に履歴書のコピーはとったか  
記入日の日付は古くないか  
自己PRや志望動機は応募先企業に向けた内容になっているか  
企業名、商品名に間違いはないか  

履歴書は自分の情報を正確に伝えるための重要な書類です。そのため、修正点がある場合は修正液や修正テープを使わず、新しく書き直しましょう。

書き直しの手間を省くためには、パソコンで作成したり、修正が可能な鉛筆で下書きをしたりすることがおすすめです。

履歴書の送り方

履歴書は郵送で送付することが一般的ですが、オンラインの求人も浸透しているため、メールでの送付を求められることがあります。

郵送の場合は以下の点に注意しましょう。

  • 専用の封筒を選ぶ
  • 住所や宛名をしっかり確認する
  • 折り目がつかないように折る

また、メールの場合は郵送とは異なり、以下の点に注意が必要です。

  • 企業から指示があったらすぐに送付する
  • ファイルにパスワードをかけ、セキュリティ対策を行う
  • 企業名や部署は正式名称を記入する

郵送やメールのどちらで送付する場合でも、住所や宛名の確認は正しく行い、企業からの指示に従うことが重要です。

9.まとめ

履歴書は書類選考の結果を左右する重要な書類です。完成したら、抜けやミスがないようにまずはしっかり確認しましょう。

「何度見直しても不安だ……」「本当にこの内容で正しいのかわからない」という方には転職エージェントの利用がおすすめです。

応募先企業の選考に通過できるように履歴書や職務経歴書を添削してくれます。

まずは転職エージェントに転職支援を申し込んでみましょう。優良求人を紹介してもらえるかもしれませんよ。

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この記事を書いた人

コンサルタント

大西 理

医療系商社で基幹病院を担当し、医師や経営・管理部門、各メーカーとの関係構築に努める。東北に貢献したいと考え、地元の人材紹介業へキャリアチェンジ。日夜、転職希望者と企業の最高の出会いを追及している。趣味はボルダリングとダーツ。

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